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< 憂国-青沼 順 >
なぜ、今、日本人には「愛国心」が欠如しているのか?
これには様々な要因がある。大東亜戦争の敗戦による痛手、または戦時中、「愛国心」を
強制されたその反動と考える見方もある。特に戦後、「愛国心」という言葉自体がタブー視さ
れてきたような感がある。なぜ、素直に祖国を愛せないのか?
もし、外国に行って日本企業の進出ぶりを見れば、日本という国の優秀性が自ずと分かる
のではないか。経済的にこれほど世界に幅広く活躍している国も珍しい。しかも、極東の1億
数千万の島国なのである。知れば、知るほど、日本民族の優秀性が分かってくるはずだ。日
本人というのは、一つ目標を定めたらそれに向かって一切の妥協も許さず、徹底的にその頂
点を極めるという特性がある。日本人はその特性として、万事にいたって完璧主義的なとこ
ろがあるのだ。それが故に、日本の製品は世界的に見ても、最も高品質なのである。しかも
、それは特化したものだけではなく、幅広くやり遂げるているのだ。
日本は一流の技術力を持った、経済大国なのである。それだけでも我々は日本という国
に対して誇りを持てるであろう。ではなぜ「愛国心」というものが欠如しているのであろうか?
そもそも「愛国」というものが欠如しているところから「憂国」が始まるのである。なぜ愛せな
いのか、意識の問題からか、政治的理由があるのか、様々な要因があるはずなのは重々承
知である。日本には多くの複雑で入り込んだ問題がある。勿論それはどの国でも同じ事なの
である。欠点のない国家なぞ存在するわけがない。
戦後日本人は、戦時中日本は「侵略主義」「軍国主義」というレッテルを貼られた教育を受
けてきた。つまり、日本は悪いことばかりやってきた、という自虐的な教育を余儀なくされてき
た。その背景には「日教組」と「社会主義的勢力」が存在していた。また、今に及んでも、中国
、韓国では教育の一環として、「日本罪悪論」を組み込んでいる。それが故に、戦争を知らな
い世代さえも、「反日」「抗日」を叫ぶのである。
しかし、昨今、今一度歴史を見直そうという向きが国内ででてきてる。本当に日本は侵略
国家だったのか、一方的に戦争を起こそうとしてきたのか。勿論、アジア諸国にダメージを与
えたことは否めないが、ただただ「国粋主義」「侵略国家」というもとでのみアジア諸国に進
出したのであろうか。その事実関係を再認識する必要があるのではないか。戦争というもの
には必ず、相手国があり、いかなる関係においても相互的なのである。しかし、ナチスドイツ
は純粋に「国粋主義」の名の下でユダヤ人を迫害し、多くの人間を死に追いやり、ヨーロッパ
を侵略しようと試みた。ドイツは真の意味で「侵略国家」だった。かつての日本をナチスドイツ
と同列に扱うのは明らかに幼稚な発想である。
18世紀から19世紀初頭までは、西洋人によるアジア侵略の歴史がある。イギリスを初めと
する当時の西洋人は明らかに侵略国家であった。西洋人はアジア各国に無法に進出して、
これを制覇し、植民地化させその統治下においた。その植民地化されたアジア諸国を解放し
たのは、他ならぬ日本であるということを真に自覚している日本人がどれほどいるであろうか
。解放の為の「進出」が「侵略」と置き換えられている、ということはなかろうか。
「南京大虐殺」「従軍慰安婦」等、日本の悪事ばかりが取り上げられているが、それがどこ
まで真実であるか、今再認識するべき時期なのではないか。加害者としての日本ばかりが
取り沙汰されているが、被害者としての日本を取り上げているところが少ないのは憂いる現
実なのである。
日本は世界で唯一の被爆国なのである。原子爆弾で何十万人を一瞬にして「死」に追い
やったのはアメリカなのである。また、戦時中、不当な条約破棄によってロシアは日本に攻
め込んで、何十万の人々をシベリアに強制連行させたのである。その犠牲者はほとんどが
民間人なのである。なぜ、日本はそれをもっと主張しないのであるか。
自虐史観が戦後、日本を支配してきた。その結果、多くの日本人は政治に敢えて目を向
けず、経済にその道を見出した。戦後、日本は驚異的な経済発展を成し遂げ現在に及んで
いるが、その経済が行き詰まった今、国民は政治に再び目を向けだしたのである。なぜ、中
国、韓国に不当に「反日」と言われなければならないのか、国民は疑問に思うばかりか、嫌
悪感さえ見せている。なぜ、中国と韓国以外のアジア諸国は「反日」と言わないのか。
今問われるのは日本政府の対応なのである。かつてのような「事なかれ主義」はもう国民
の前には通用しないのである。断固とした主張を持った力強い日本政府を期待しているので
ある。それはもう「愛国」ではなく「憂国」なのである。現状の不甲斐ない政治に対して日本国
民は憂いているのである。自己改革の精神をもった勇気のある政治が今、問われているの
である。 (青沼 順) <TOP>
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